泉屋博古館分館「金文-中国古代の文字-」ブロガー内覧会に行ってきた
美術館のブロガー内覧会に参加してきました。
きっかけは美術館のツイート
六本木にある泉屋博古館分館(せんおくはくこかんぶんかん)をご存知でしょうか。住友家が蒐集した美術品を保存展示する美術館です。
この泉屋博古館分館、Twitterの公式アカウントがあるのですが、いつだったかブロガー内覧会のツイートをしていて、応募したことが参加のきっかけでした。
こちらは休館前、最後のブロガー内覧会となります。
— 泉屋博古館分館 (@SenOkuTokyo) October 24, 2019
皆様のご応募お待ちしております。#泉屋博古館分館 #金文展 https://t.co/COhYLzun8J
うれしいことに当選。きょう2019年11月8日(金)に参加となりました。
中国古代の文字「金文」の展覧会
内覧した展示の名前は、「金文-中国古代の文字-」です。
泉屋博古館分館よりとくべつに撮影の許可をいただきましたので、写真ありでレポートします。
内覧会は、館長さんの挨拶に始まり、学芸員さんによるギャラリートーク、そして自由内覧でした。
金文とは?
中国では昔、青銅器がたくさん作られました。主に祀りや儀式に用いられたようです。「金文」は、これらの青銅器に鋳込まれた(金属を溶かして型の中に流し込まれた)文字のことです。平面上に書かれた文字ではなく、立体的に造られた文字です。
余談ですが、内覧会に出かける前に、この本で金文を復習していきました笑
書に興味を持ち始めた頃に買って読んだのですが、きょうAmazonで検索してみたら、下の新しい版が出てました。
泉屋博古館分館のショップでも販売しているのを見かけました。
展示風景
会期があした11月9日(土)からですので、ズーム画像などの掲載は控えます。
復元鋳造
古代の青銅器もたいへん面白く見学しましたが、今回わたしがいちばん気になった展示は、金文の復元鋳造に関するものです。
金文は製作方法が長年謎に包まれてきたそうです。いろいろ議論されててきたようですが、決定的な説は出ないままとなっていました。
泉屋博古館分館は、福岡県の「芦屋釜の里」と青銅器鋳造技術に関する共同研究をしていて、今回、金文の復元鋳造実験に成功し、製作技法に関する有力な仮説を得られたとのことでした。
実験過程の紹介パネルや、実験に使用した鋳型なども展示されていました。
これがレプリカです(これはズーム撮影OKだった)
触るのもOKだったので、金文の凹凸を指で感じてきました。
所感
小さい頃、粘土にヘラで模様や文字を書いて遊んだ思い出がありますが、青銅器の金文を見ていると、曲線の感じや線の肉の付け方が、小さい頃の感覚を思い起こさせました。柔らかい粘土だから表現できた文字なのかなあと。
金文のこの規模の展覧会はあまりないそうなので、足を運んでみてください。
講演会やワークショップなども行われるようなので、ぜひ!
あと図録もぜったい買って!復元鋳造の細かいことも書いてあるし!
開催概要
名前:「金文-中国古代の文字-」
会場:泉屋博古館分館(せんおくはくこかんぶんかん)
期間:11月9日(土)~12月20日(金)
時間:10:00〜17:00(入館は16時30分まで)
休館:月曜日
住所:東京都港区六本木1-5-1
詳細:https://www.sen-oku.or.jp/tokyo/
ちなみに、泉屋博古館分館は2020年1月から約2年間、改修工事のため休館してしまうそうなので、改修前の行き納めとしてもぜひに。
#金文展 #青銅器 #中国文字 #古代文字